第7回専門特別講義
「ブランドとデザインの思考」山口義宏氏
山口義宏
ソニー子会社にて戦略コンサルティング事業の事業部長、リンクアンドモチベーションにてブランドコンサルティングのデリバリー統括、デジタル・マーケティング・エージェンシーにてタブレット事業マネジャーを経て、2010年に企業のブランド・マーケティング領域支援に特化した戦略コンサルティング会社「インサイトフォース」設立。ブランド・マーケティング戦略の策定、商品・デザイン・CI・広告施策の支援、グローバル市場戦略・PDCAプロセスの定着支援を主業務とする。
【学んだこと】
今回、山口義宏さんの話を聞き学んだことは、ブランディングすることの重要性である。
ブランドイメージをどのようにして、ブランドイメージをすり込ませるのか、ということで、まずブランドには、大きく分類すると二種類で構成されている、識別記号と、知覚価値である。
識別記号とは、製品の形や形状、ロゴ等のシンボルマークなどのことであり、見た目に大きく関わるものである。
知覚価値とは、見た目だけでなく製品の品質や費用に対する総合的な価値判断のことである。
これにより、ブランドイメージは人により差異が生じるということ。
なので、消費者の立場に立ち、消費者のニーズや、見た目など、感覚的な部分を理解する必要があるということ。
また、ブランドとは『一貫性のある体験の貯蓄で創られる』ということである。
これは、同じような製品でも、ロゴの違いや見た目が違えば、違うモノと認識するというものであり、同じロゴ、同じ形状を用いることで、人の意識的に自然にブランドイメージがすり込むということであり、それがブランディングすることであるということを学んだ。
【考えたこと】
今回の講義で私が考えたこととは、継続は力なり、ということです。
ブランドイメージを持たせるには、良いものを一つだけ作ればいいというわけではなく、製品をデザインする上でも、毎回何か同じ要素を一つ作り、演出していくことでブランドイメージをすり込むことで初めて、ブランディングにつながるということである。
しかし、ブランディングをするということは、良いイメージも共有させることができるが、逆に悪いイメージも共有してしまうということである。
一つの製品が何か失敗した場合、他の製品にも、悪いイメージが伝染してしまうということである。
このことから、デザインをする際には、軽い製品でも気を抜かず、全て全力であたり、良い製品を作成していくことが、重要であり、ブランドを作り上げていくべきであると考えた。
つまり、ブランディングとは、良いものを継続しデザインしていくことで、ブランドが形成され、ブランドイメージにつながるということであると私は考えた。