大学院特別講義10回

「アニメーションとデザインの思考」西本企良氏

 

西本企良

アニメーション制作者として、博覧会や博物館の展示ソフト、CM、プロモーション・ビデオ、テレビの科学番組の解説アニメーションなど多様な分野で活動。インタラクティブなメディアの草創期に於けるソフトの開発にもかかわる。情報デザインにおいて動きに対する視覚の特性を生かしたインタラクティブインターフェイスの問題、コンピュータを用いたアニメーションの表現の可能性などを研究対象とする。

 

【学んだこと】

 今回の講義で私が学んだことは、映画やアニメーションも元をただせばパラパラマンガであるということ、映画やアニメーションといった動画の技術は言ってしまえば、高速のパラパラマンガであるということ。

 またアニメーション等の動きの早い動画は、一つの動きを行う際にも、アニメーションの中では、一人の人間だったとしても、動きがついているものは同じ人間でなくても問題ないということ、理由としては、人が動きを認知している際、見ている人は人の顔ではなく、人の大きさや動き、服などに注目しているので、体型が似ていれば同じ人でなくても問題無いということ。

 また、少しずつずれるように演出することで、動いているように演出できる。これは、少しずれた動きを流すことで、人間は勝手に動いてると認知するということ。

 人間はパーツが動いているだけでも、人間の目が勝手に保管し、見えない動きの部分を連想することができるということである。

 

【考えたこと】

 今回の講義で考えたことはアニメーションを作成する上では、人間は動きをする際、どのように体が動くのか、どのようなパーツの動きで、体の動きを表すことができるのかを注視し、動きを理解することが重要である。

 「笑う月」のアニメーションでは、いかに少ないパーツでかつ、四角や三角といった物体で動きや、人、モノを表現するかということを、理解できました。

動きにも揺れや、直線的な動きがあり、それだけでも表情や感情を表現できるということ。

 私が考えたこととしては、自分がアニメーションを作成する際、何を伝え何を表現するのかというところを注視し、わかりやすく表現し、どのように見せることができるのかを考えることが重要だと私は考えた。